お客商売

我家の近場に相次いで2店舗の大型家電量販店がオープン、先日その1店舗に行った。

対応するスタッフは饒舌、制服ネームプレートの名字○○を指さし「この○○価格でぐーんと値引きします!」

いきなり値引きとは私が貧相に見えたのか、○○価格と言われても初対面で比較対象ない、と心の突っ込み。ハイテンション接客、どうも不自然で戸惑う。

もうひとつの店舗に行ってみると、ごく自然な接客で落ち着いて買い物が出来た。

 

落語に究極の客商売として登場する幇間(ほうかん:太鼓持ち)、愛想、おべんちゃらを並べ客の無理難題を何でも聞く。

実話らしいが、客が太鼓持ちに目の前の池に飛び込めと、芸人として着物は絹物ながら「旦那の為なら」と飛び込む、「あっぱれな奴だ!、これをやるよ」と、新調の着物が用意される、パワハラならぬ主従関係があった。

 

これほどでないにしろ、若手時分こういうお客はいらした。

銀座でライブ終えてお客「これから赤坂に付き合えよ」、タクシーでお高い飲食店に、終電がなくなりますと言うと「野暮なこと言うんじゃないよ」

ジャズの話しに花が咲く内に時計は深夜1時頃、「あぁ楽しかった、ありがとう。これで足りるだろ、釣りはとっといて」過分なタクシー代をさっと、今は昔の昭和な良き時代だった。

 

8月-9月スケジュール