私が小学校１～２年頃に兄がビートルズのデビューアルバムを買ってきた。
半透明の赤い盤でオデオンレーベル、途中からアップルレーベルに変わって青リンゴ（実際は緑だが）のイラストに変わった。
少年期に赤以外のリンゴを見ることがなく、いかにもビートルズのオリジナリティーに感じたが、後で欧米には緑や黄色のリンゴも多いと知った。
更にその緑リンゴ、シュールレアリズムの画家ルネマグリットの絵画に登場するモチーフと知って「え、あれだったのか！」だった。（ルネ・マグリットで検索して下さい）
ポール・マッカトニーがマグリット好きだったらしい。
ビートルズもマグリットも緑リンゴはごく日常的なものだったと思うが、若き私には非現実感を抱くに十分だった。
因みにジャズソング「リンゴの木の下で」"In the shade of the old apple tree"、このリンゴは何色か？
映画「オズの魔法使い」（１９３９年）でこの曲がほんのわずか流れる、主人公ドロシーがリンゴの実をもごうとすると木が「何するんだ！」と怒るシーン、真っ赤だった。
