続マイクスタンド

昨日書いたマイクスタンドの話で、ブーム(中折れ)式スタンドが普及したのは60年代以降と書いたのは私の印象で正確なところは分からない。

1966年にビートルズ来日公演の映像を見ると、ドラムのリンゴ・スター脇に設置されたブームスタンドの横竿が演奏中に緩んでくるくる回る。

リンゴが歌うのはわずかで多分ドラム演奏の振動で緩んだんだろう、ベースのポール・マッカトニーはストレートだが、これもマイク装着した首部分が緩く、弾き語りやトークの最中に口元から逸れ何度も直しながら。

 

この武道館公演の生中継は小学5年で白黒テレビで観ているが、そんなことは覚えていない。その後30歳頃かにビデオのカラー映像を見て、こんな時代だったのかと。

前座として出演された歌手・俳優の尾藤イサオさんに話を伺ったことがある。

「あの時ねぇ、一緒に出たユーヤちゃん(内田裕也氏)とビートルズにプレゼント渡そうって持ってったんだけど、楽屋に行く通路に警備員がいて通してくれないんだ。

俺たち出演者だからって言っても絶対ダメ、仕方ないから警備の人に渡して頼んだけどねぇ、あれどうなったか分からない」