時代とジャズ

仕事納めとなった方も多かろうが、本日は銀座で北村英治さんのライブ。
ゲストに、白石幸司さんと鈴木直樹さんを迎えたトリプルクラリネット

ゲストお二人は40~50代で中堅というところか。

ジャズ演奏者でサックスやトランペットに比べると、クラリネット人口は少ない時代が長かったが、現在は20~30代のクラリネット奏者が多い。

日本では1945年の終戦と共に一気にアメリカのジャズが盛んになり、その時期に活動を始めたのが北村さん世代だったが、ほどなくジャズのスタイルがスイングからビバップなど変化すると共に、花形楽器もサックスなどに移行した。

そんなことで北村さん世代以下のクラリネット奏者がぐっと減ったのだろう。
私が知る限りで名を挙げると、花岡詠二さん、後藤雅弘さん、谷口英治さんと本日のお二人。

現在多くなった20~30代は、進化し変化し続けたジャズのスタイルが行き着いたと思われる1990年以降にジャズを知った世代。

彼らはスタイルに古いも新しいもなく、自らの感性に合うのがたまたまクラリネットでありスイングスタイルであったのだろう。

それ以前のスイングやディキシーランドのスタイル、ジャズクラリネットも時代遅れ的に扱われたモダンジャズ全盛時代(北村さんですら辛い時代だったと)など知る由もないわけだ。

ジャズということで言えば、そういった世間的偏重のない良い時代に生きていると思う。

さて、本日は銀座「スイング」で北村英治さんライブ。