"Blue skies"を弾き語り、歌詞はすっかり大丈夫になった。
歌詞がすんなり歌えるまでにはかなり時間がかかるし、また覚えても歌ってないと忘れることもある。
それは英語圏の人も同じで、こんなこともあった。
30年ほど前、バブル時代の東京は外国人ミュージシャンが多かった。
白人女性歌手Cさん、どういう縁か忘れたが仕事を幾度かご一緒した。
当時は固定電話のみでCさんは英語とごく簡単な日本語のみで仕事の依頼、私はつたない片言で「この日は空いているからOKです。ギャラは?」と聞いた。
ここでCさん、ここは間違いのないようにと思ったのか急に片言の日本語になって、「アー、オカネは、エー、さん、エー、さんじゅうえん」
私が「えっ!さんじゅうえん!」と繰り返すと、「オー、ノーノ―、アー、さんびゃくえん」
「さんびゃくえん!?」と繰り返すと、「アー、さんぜん・・・、さんまんえん、デス!」
一気に上がったな、もう一声!とはいかなかったが、とにかく仕事に行きました。
本番でリクエスト"On a slow boat to China"、本人受けたはいいが、"Oh,no,I forgot the lyrics."(どうしよう、歌詞を忘れたわ)とつぶやいて天を仰ぐも出てこない。
とても人柄の良かったCさんと幾度か共演があったが、その後も30円ということは一度もなかった。
さて本日銀座「シグナス」。