若手の頃は、演奏前から「お客様全員にそっぽを向かれるかもしれない」というダウンの日も。でも、そういう時に意外とウケたり、反対にアップなのにそうでもなかったり、ということが幾度もあった。
そういうアップダウン差が少なくなってきたと感じたのは50代後半で、最近はごく少なくはなったが、少しはある。
昨日、特別な理由もなく気分が軽く、「俺のフレンチ銀座コリドー街」「俺の割烹」、2店舗掛け持ちソロ出演。
このシリーズ店はどこもピアノの状態が常に良いお陰もあるが、気分の軽さが音に出ている気がして、シンプルなサウンドから盛り上げまで、自分で弾いて歌って楽しい、それがお客様に伝わったようだ。
"Our love is here to stay"、"Manhattan"、"My blue heaven" 、「月光価千金」他、
お若いお客様に馴染みがなかろう曲揃い(勝手な判断で失礼があったら申し訳ない)、なのに体を揺すって聴いて、拍手。
こういう日ばかりだとさぞ幸せだろうと思うが、お天気と同じで、雨が降るから太陽の喜びを感じるてなことだろう。