毎秋恒例「神戸ジャズストリート」が今年中止の連絡を受けた。
コロナでスポンサーの状況が悪いこともあろうが、昨年、台風１９号直撃で第一日目が中止となった経済的損失もあって、実行委員の方が話されていた。
「このジャズフェスが始まった時代は、末広さんがいて皆がわーっと動いて、結果ものすごいお客さんが来たけど、その人たちが高齢化した後は減っていて年々難しくなっている。そこに今回の台風がかなりの痛手、来年の開催は厳しいかもしれない」
末広さんは地元ラジオ局員でジャズフェス発起人、親分肌でこの人の一言に周囲がわーっと動く、異を唱える人も強い渦に巻き込まれて大イベント成立、昭和の懐かしい話。
阪神大震災の年も開催し、その後末広さんが故人となられた後も実行委員会が頑張ってきたが残念。
ジャズを大衆音楽として馴染んだ世代が７０代以上となった今、ライブやジャズフェスの客足が減ったことは否めない。
しかしながら、スタンダードしかやらない私がこれで生きていられるのは、ジャズそのものの魅力が褪せないから。
世界中の多様な音楽は、どんな時代も人の心を癒し鼓舞するものと信じて、コロナ終息までの長期戦を乗り切りたい。
