前座さん

3日前にビートルズ前座のことを書いて関連話を思いついたが、エレキベースを頂いたり新聞記事に紹介された話になってしまったので本日。

「前座」の語源は見習い落語家のことで、寄席楽屋で下座(おはやし)の太鼓、師匠の着物をたたむ、お茶入れ、高座のめくり(出演者の表示)、座布団を裏返すなど。

 

30代頃に新宿「末廣亭」によく行ったのは、JR中央線一本で帰宅出来る気安さから。

連日昼夜2公演、仕事が午後で終わったりすると夕方ぶらっと、口明けの5時頃は客もまばらで先ず前座さんが出演。

羽織を着ておらず一目でそれと分かり、緊張が見て取れる初々しさもあればプロ芸を感じる演者さんも。

 

寄席関連の知人に末廣亭の楽屋を案内してもらったことがある。

正面脇の人一人がやっと通れる細い路地に楽屋口、入ると意外と狭い座敷で出番が終われば次々出て行くそうだ。

都内の寄席がビルに様変わりした中昭和がそのまま残る貴重な建物、一時期取り壊しの話もあったが現在も存続。

新宿三丁目の歓楽街にあり、この界隈で毎秋開催されるジャズフェスはコロナ中止となって3年、例え今年の出演依頼を頂いたとして福井から上京するかどうか。