郷里観光案内1-合併

令和の今は一つ前の時代となった「平成の大合併」で、私が育った福井県芦原町も2003年に「あわら市」となった。

2005年3月、あわら市でのトリオ・コンサートは主催が「あわら楽友協会」だったが、市政2周年記念で市も協賛してくれて担当の方から合併事情をお聞きした。

「当初は芦原、金津、三国の3町合併案で財政の強化に期待したんですけど、三国は東尋坊や越前ガニに温泉と独自の観光があるので“あわら温泉”でくくられるのを避けてね、結局金津と2町合併となりました」

コンサートは盛況に終わり東京に戻ってしばらくして「楽友協会」から「来年、水森亜土さんとトリオで来てもらえないか」と連絡あり、8月に帰省するから直接打ち合わせに伺いますと言うことになった。

 

母が函館在住の兄の元へ引越して以後あわらには実家がなくなり、帰省先は家内の実家がある永平寺町だった。

あわらまで車で45分、3月以来お会いする楽友協会の方々と打ち合わせ。

予算、宿泊、ステージ構成など、コンサートのタイトルも考えてもらえませんかと言われ「水森亜土&高浜和英トリオ・ジャズコンサートはストレートすぎますかね?」と言うと、お一人が言いにくそうに「あの~、ジャズは難しい音楽だと先入観を持つ人が多く集客が難しいので、そこのところを」と。

うーんそうかと考えて、「じゃあ、『水森亜土&高浜和英トリオ・ブギウギわくわくコンサート』ってのは?」と、「あ、それいいですね!」と皆さん賛成で即決、おおまかなことは決まった。

小さな温泉町で周囲に田園が広がる自然風景は子供の頃から変わっていない。

あわらを後に夕陽に染まる郷里を運転しながら「ジャズは難しい音楽か、60年代からのモダンジャズ後遺症ってとこだな、でも、上手いタイトルを思いついたな」と自画自賛

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