北陸新幹線1-富山から

2004年、正月明けてすぐ秋田県能代市にソロ演奏に行き、終演後に寝台特急で1泊して富山に、翌日「富山県民会館」で北村英治カルテットコンサートに出演した(今年5月24日ブログ「泊まる3」)。

 

その後、銀座「スイング」で北村さんライブ出演中、富山から出張でいらしたと言うお客様が私に、「以前、県民会館で高浜さんの弾き語りを初めて聴いて一気にファンになりました。いつか富山にお呼び出来たらと思います」と嬉しいお言葉と共に名刺を頂いた。

お名前がKさんで富山の地元新聞社名があった。

 

各地に演奏で伺うが、お客様から「また来てください」とか、中には「何故こっちにもっと来ないんですか」と言われることもあって返答に困る。

気の向くままに出かけて演奏しているように思われるのかもしれないが、呼んで頂いて伺う身で、呼ぶ側は企画を立てて予算から集客まで簡単でない。

 

その後もKさんは東京出張の度に「スイング」に来店され親しくなってメールやりとり、常に「いつか富山にお呼びしたい」とあった。

2008年になってKさんから電話で「富山市から魚津市に異動で支社長となりました」と、私が「栄転おめでとうございます!」と返すと言うと、ややトーンが下がって「いやぁ、東京出張が減るのでライブ聴けなくなるのは悲しいんです」と、「でも、高浜さんを呼ぶ機会が作れそうです」と声に力がこもった。