福井と中国

福井県永平寺、開祖道元禅師は800年前に現在の中国浙江省の寧波へと渡り、河を遡った「天童寺」で4年間修行した。

以前テレビで「天童寺」取材番組があり、現在も多くの僧が修行する様子や道元の話が伝えられていることを知った。

たまたまその頃東京で、寧波出身の留学生と出会い「天童寺」のことを聞いたがご存知なく意外に感じた。

 

やはり浙江省出身の文豪、魯迅福井県と関連がある。

魯迅若き日に医学生として日本に留学、仙台の学校で出会った教師の懇切丁寧な指導に感じ入り「藤野先生」として著した。
藤野源九郎氏は現あわら市出身で晩年帰郷、居住した家屋が移築され記念館となった。
以前訪問したがその後再度移築、現在はえちぜん鉄道「あわら湯のまち」駅前にある。

 

藤野先生は中国人青年との別れに際し「惜別」と記した写真を手渡し、これを魯迅は生涯手元に置いた。

それが北京の故居に保存されていると聞いて、旅の時間をやりくりすれば訪問出来たものを断念したことが今は悔やまれる。

 

藤野源九郎記念館 あわら市ホームページ