7月に東京から引っ越した頃、家の周囲は鮮やかな緑の稲田が広がっていたが、先日東京から戻ると家の前は刈り取りられ土色に変わっていた。
長かった東京生活、20代半ば頃から音楽活動で多忙になり始めて「望郷」などという感情は他人事、都会こそ己が輝ける場とさえ思った。
時代も変われば自己も変わる、郷里の人々が暖かく迎え入れてくれて、地元生活が一歩一歩前に進みUターンして良かったと心から思う。
先月末、FBC(福井放送)ラジオより来週放送の番組に出演依頼があり、「第二の人生」を語る内容とお聞きして、少々の違和感を覚えた。
自分の音楽は継続していて第一も第二もないと、それは多分、具体的な地元での活動が見えておらず新たな明日が描けなかったのかと思う。
ここ数日来、地元でのライブやレッスンのお話しが舞い込むようになって「第二の人生」を素直に受け入れる心境へと変わった。
演奏家として人を元気にすることは出来ると思うが、言葉でそれを伝えられるか、まだ時間はあるから考えたい。
9月24日 5:55 道の左の田は刈り取られ、右はこれから