橋の思い出

20代終わり頃、バンドのツアーは車移動が多く四国もフェリーで幾度か。

1988年、瀬戸内大橋完成のニュースに色めき立ったが、その頃は車移動も減り四国も飛行機移動で渡らぬままに長年過ぎた。

車で瀬戸内海を渡ったのは60歳過ぎて、福井の兄姉夫婦との旅行だった。

広島―愛媛「しまなみ海道」、眼下に海と小島を見下ろす風景に一同「おーっ!」の歓声、運転の私もちら見感激。

海上を渡る感動は、沖縄県宮古島の伊良部大橋、東京レインボウブリッジ他。

 

船上から見上げる感動もあった、横浜ベイブリッジ、下関の関門大橋、そしてニューヨークのブルックリンブリッジ、海上から見るマンハッタン風景は映画で見慣れた不思議なデジャブ―感。

 

数年前、東京の浮世絵展で予期せぬ郷里との出会いに驚きと感激。

北斎の「えちぜんふくいの橋」、解説によると全国橋シリーズのひとつで、足羽川に今もかかる九十九橋(つくもばし)、石造木造半々が珍しいと話題になったそうだ。

北斎は福井を訪れていないらしいが、商人など賑わう風景が描かれている。

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右上の文字「諸国各橋奇覧 ゑちぜんふくゐの橋」とある