個性

昨日、上野「アリエス」、水森亜土+トリオの月例ライブ、師走らしく初回から満席の盛況。

スタートはいつもトリオ演奏の「カムズラブ」だが、シーズンものということで「ウインターワンダーランド」。

亜土さんも「メリカリキマカ」を歌った。
このタイトルはハワイ語でメリークリスマスの意味で、ビング・クロスビーが歌った。
あまり巷で流れるクリスマスソングではないが、少女時代をハワイで過ごした亜土さんならではと言えるだろう。

大体において、亜土さんのレパートリーにはジャズヴォーカル定番と言える曲が少ない。
例えば「フライミートゥザムーン」「帰ってくれたら嬉しいわ」「虹の彼方に」などなどがもしリクエスト来れば、全て私の担当となる。

こういうリ定番曲というのは歌手演奏家にとって、第一にその曲に魅力を感じ、自分の個性でどうやるかという面白さ、第二にリクエストなどお客様のニーズに応える、
私もその一人だが、亜土さんは違う。

本人曰く、「ヴォーカリストがみんな歌うから、比べられるとやだ」と、謙虚というか、可愛いというか、我がままというか・・・。
その理由を知るお客様も私たちも、「唯一無二の個性がある亜土さんに比べるなどと誰も考えない」と思っている。

ではあるが、定番曲やらない亜土さんが多くの人を魅了するのは、やはり個性の魅力なのである。

さて本日は新幹線で兵庫県へ。
毎年恒例、西宮市「兵庫県芸術文化センター」にて、北村英治スーパーカルテット(私、山口雄三B,八城邦義Dr)によるコンサート。

そして明日はカルテットと別れて単身大阪へ、「グラバー邸」にてソロライブ。
このブログをお読みで大阪近辺の方、是非是非お越しください。