銀座はまだ休みの飲食店も多く、夜になっても人通りも少な目だったが、出演する店は混んだ。
若手の頃は正月休み明けでの演奏は、身体や神経がいつものペースに戻るまで違和感を感じることがあったが、今は特になくいつも通り。
ピアノを囲むカウンター席にまだお休みの雰囲気の方々が、熱心に聴いてくれた。
「割」は切る、「烹」は煮焚きする、各漢字の意味は中国語でも同じ。
明治時代、大阪で流行り出した高級料理のスタイルで、用意された宴席料理でなく、その場で板前が即席に作って提供する。これが広まったのだそうだ。
「料亭」との違いは、座敷でコース料理でなく接待の仲居さんや芸者さんがいないことで、高級料理をカジュアルに食べるスタイルが「割烹」ということのようだ。
いつも出演させて頂いて今頃知ったんかい、と一人つっこみ。
更に白状すると、この出演開始後に「割烹」の「烹」の漢字が書けるようになった。
真ん中の空間故に全体が不安定で書き辛かったが、最近やっと慣れた。
下の点々が火を表していると知った途端に、鍋で煮焚きする絵に見えた。
新年に1つ賢くなった・・・か?