古い十字架

2012年~2013年の年越にグアム・サイパン・クルーズで初めて海外で正月を過ごした。
元旦にグアムで立ち寄ったホテルのロビーがクリスマス飾りで、違和感を覚えた自分が「日本人なんだなあ」と。
 
欧米で、というかキリスト教で、いつまでがクリスマスシーズンかと調べてみると本日辺りまでのようだ。
 
キリスト教では本日が「顕現日」(けんげんび)とか「公現日」で、エスの誕生を占星術で知った異教の学者(東方の三博士)が訪ね来て拝んだ日なのだそうだ。
 
私は特定の宗教を持たないが、欧米音楽にはキリスト教関連の曲が多い。

バッハの作品の大部分は宗教音楽で、少年時代に好きだったカントリーのハンク・ウイリアムズの自作曲にも、多くのセイクレッドソング(宗教的な歌詞)がある。
 
北村さんがよく演奏する「古い十字架」も讃美歌として、1912年に米国の牧師ジョージ・ベナードが作詞作曲した。
 
「遥かなる丘の上に、古く朽ちた十字架、それは世の人々の罪を背負って・・・」
という歌詞で、米国ではエラやジョー・スタッフォードなど有名ジャズシンガーを始め実に多くの歌手の録音がある。
 
宗教色が強いせいか日本で歌手が取り上げることは少ないが、1950年代にクラリネットのジョージ・ルイスの演奏がヒットして、ジャズクラリネット(特にディシキーランドジャズ)の定番曲となっている。
 
さて本日は今年最初の銀座「スイング」で北村さんライブ。
「古い十字架」は出るかな?