譜面整理

昨日、4~5年ぶりに譜面の整理、現在今後も使う譜面を除いて、かなりの分量を廃棄した。

故人となられたトロンボーン河辺浩市さんは、終戦直後の進駐軍時代の譜面を多く保管されていて、若手の頃、その譜面を使った「懐かしのテンピース」という企画に呼んで頂いたことがあった。

テンピースとは10人編成バンドのこと。
進駐軍が持ち込んだ米国の譜面で、フルバンドは元より人数が欠けた編成でもサウンドする工夫がされており、そこに歌手が入っても、男性用、女性用の標準的キーでの譜面で、即、ステージが出来るというもの。

ところが、ピアノ譜面がコードネームがなく、オタマジャクシが並んでいて、つまりクラシックと同じで私には読譜が困難だった。

万年筆でコードを加筆してあるものは読めたが、ない譜面はあたふたしてる内に終わる。なにしろほとんど1曲3分程度だから。

あの譜面は、ピアノに限らず譜面が演奏出来れば特別ジャズというのでなくても即席でステージが何とかなった訳で、それほど、バンド、それも数名以上編成の需要が多かった時代だったのだろう。

時代は変わって、今はとにかく機械化で人が減って行く。
昨日行きつけのスーパーにも自動清算レジが登場して、「ヘー!」と見入ってしまった私。
人減らしというよりも、どの業界も「人手不足」と聞くから当然なのだろう。

さて、本日は銀座「スイング」に出演。
北村英治さんをリーダーに、2管ゲストに迎えたセクステット(6人編成)での豪華サウンドで。