映画と音楽128-スイート

本日「俺のフレンチ横浜」にベース大塚義将さん、ドラム秋葉正樹さんと出演。

18:20~ワンステージ。

 

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映画と音楽128-スイート
昨日書いた映画「錨を上げて」のセリフに登場したフレディーマーチン・オーケストラは、ジャズのブルースやリズムを控えめにしてクラシック風味を入れ、甘く上品なサウンドで「スイートミュージック」とも呼ばれた。

この楽団と双璧がカナダの「ガイ・ロンバードとロイヤルカナディアンズ」、いずれも全盛期は第二次大戦中で日本では終戦後だろう、80代の知人は進駐軍放送で聴いたと話されいてた。

 

音楽の流れとしてはその後イージーリスニングへと続くが一般的には馴染みが薄い。

私が初めて知ったのは20歳半ば過ぎ、FMラジオでそれら「スイート」復刻版シリーズ発売で2曲ほど紹介されて耳に留まった。

新宿のレコード店で「フレディー・マーチン」「ガイ・ロンバード」2枚買って、ライブ出演へ。
同世代共演者が「何買ってきたの見せて」と言われて袋から出すと、およそ馴染みのない楽団と古めかしい写真に「変わったもの聴くんだねえ」。

 

当時(1980年代前半)、ホテル・ニューオータニに出演していたジョイフル・オーケストラの他、わずかながらその手の演奏をするバンドはあった。

後年その出演もなくなりバンド解散、譜面を保管されていた方もお亡くなり廃棄されると聞いたある管楽器奏者が譲り受けた。

その方は私と同世代で以前お会いした折に「一度音にしてみたいと若手奏者を集めてリハーサルしてみたけど、あのスイートサウンドにならなくてね、譜面通り演奏してもあの時代の音を知らないと再現できないんですよ」と話されていた。