本日「俺のやきとり銀座9丁目店」ソロ出演。
映画と音楽117-ガーシュイン
作曲家ジョージ・ガーシュインの伝記映画「アメリカ交響曲」(1945)。
20世紀初頭、ヨーロッパの芸術音楽に匹敵するアメリカ音楽を生んだと評される。
1937年に38歳で早世し8年後に制作された作品で、実際に親交のあったアル・ジョルスン、ポール・ホワイトマン、オスカー・レヴァントなど本人役で出演。
ニューヨーク生まれのガーシュイン兄弟、兄アイラは文学少年で作詞、弟ジョージはピアノ演奏に優れ作曲を目指すがチャンスがなく譜面販売店に勤める。
お客が選んだ譜面をピアノで演奏し気に入れば購入する実演販売で、1910年代、ラジオ、レコード普及以前。
客の求めに応じて演奏するのが流行曲「スマイルズ」"Smiles"、チャップリンの「スマイル」より前、1918年の曲で北村英治さんとよく演奏する。
ある出版社に自作曲「スワニー」を売り込みに行きピアノ演奏、社長は聴きながら電話をかける、相手は人気歌手アル・ジョルスンで「今聴こえてる曲はイケる、俺がヒットさせる」、これがきっかけで一躍有名作曲家となる。
ポール・ホワイトマンはオーケストラでジャズを演奏した先駆けで、楽団専属アレンジャーのグローフェがガーシュインの編曲技術を補助して交響曲を完成させた。
オスカー・レヴァントはガーシュイン親友のピアニスト。
映画では出版社売り込みでガーシュインと出合う、後半はピアノ協奏曲の演奏シーンたっぷり。
レヴァントとオーケストラで「ラプソディーインブルー」、野外コンサートホールで真上からのショットがどんどん引いて遥か上空からの眺めに、CGのない時代にあって凄いラストシーン。