中学に入学した時、全員部活をやりなさいとのことで、ブラスバンドを選び、トロンボーンが一人足らないからと担当することになった。
今の学生吹奏楽ではポップスからジャズまで多様な楽曲を演奏するが、当時はほとんど行進曲ばかり、私はというとクラシックピアノを習いギターも覚え始め、管楽器や行進曲には興味なく、仕方なしの入部だった。
先輩たちは皆優しく明るく、マーチ曲の練習が始まると、興味がなかったはずなのに、妙にどの曲の演奏も楽しかった。
「コバルトの空」「君が代行進曲」など日本の曲の他に、「星条旗よ永遠なれ」「士官候補生」など多くの譜面にあった作曲者「スーザ」の名を記憶した。
中学卒業後は行進曲から離れたが、ジャズが好きになって、古典のラグタイム、ディキシーランドジャズを知ると、行進曲との類似点が多く、部活が楽しかった理由がわかった。
19世紀末から20世紀に入る頃のアメリカで、スーザのマーチ、ラグタイム、ジャズ誕生が密接にからみあっている。
更に歴史をさかのぼると、古代オスマントルコ帝国の軍楽がヨーロッパで発展し、モーツアルトの「トルコ行進曲」やシュトラウスの「ラデッキー行進曲」が生まれた。
来月のクリスマスライブでは、こんなとこもちょっと織り込んでみようかな。
さて、本日は池袋「ばがぼんど」にソロ出演。
12月7日(土)高浜和英トリオ・クリスマスライブ
銀座シグナス 御予約受付中!
開場13:30 開演14:00
チケット¥3,000(飲食料金別)
御予約 takahama_pf@hotmail.com