北陸新幹線8-寛容

2008年12月25日、魚津市のホテル「グランミラージュ」で北村英治クインテットのディナーショー、79歳の北村英治さんと、テナーサックス右近茂、ベース山口雄三、ドラム八城邦義、開演前スタンバイ。

外は雪で雷が鳴ると八城くん「冬なのに!?」と、私が「雪雷」(ゆきかみなり)と言って北陸では当たり前なんだと言うと「へー、そうなんだ」と。

本番は 大盛り上がりで終演、主催のIさん、そしてKさんも大変喜ばれた。

ツアー無事終了、大晦日は北村さんとデュオで福岡に飛び年越しイベント、年明け2009年元旦は大阪へ移動しホテルのコンサートと続いた。

 

2月、書店S社長から連絡あり銀座でお会いすることになった。ライブ評価がどうだったのか緊張したが、「昨年は好評でした。社員たちは反省点を話し合って工夫しています。また今年も」と聞いてほっとした。

 

夏を迎えてKさんから新たなお話「県在住の版画家が昨年『明文堂』で演奏を聴いて、ご自宅で演奏会を開きたいそうで、本人から手紙が届きます」と。

届いた封書には、自己紹介と演奏の希望、「日展」で上京の折お会い出来たらと招待券が同封されていた

 

秋、六本木の新国立美術館日展」、版画部門にその方がいらした。

作品は富山の浜辺風景でその力強い表現から想像できない穏やかな女性、「書店ツアーのついでにお寄りいただけないか」と。

とてもありがたいが、交通費など経費を負担してくれる書店さんに対して軽率に「ついで」をお受けできない事情をお話して返事をお待ちいただいた。

「明文堂」さんに相談すると「全く問題ありません」と寛容なお返事、この年の暮れも5日間のツアーに。