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昨日、銀座「スイング」、北村英治さんライブ超満席。
私、ベース小林真人さん、ドラム八城邦義さん、そしてゲストにクラリネットの花岡詠二さん。

リクエストで「さつきに寄せて」。
北村さん、さつきを植えている同級生の為に作曲した話しから、戦時中の中学時代の話へ。

同じクラスに伊達公の末裔がいて、「そいつの家に遊びに行ったら『若様』って呼ばれていて、すごいお屋敷でびっくり。

予科練を志願して受かった奴がいてね。
担任の先生にあいさつに行くから一緒に来てくれって行ったんです。

先生の前でそいつが、こうパッと敬礼して、『この度予科練に合格しました。これからお国の為に戦ってまいります!』、そしたらその先生ね、

『なにより大切なのは親の為に生きて帰ることです。それがひいてはお国の為なのです』と、涙を浮かべて言った。
お国の為に死ぬのが当たり前の時代、その先生の言葉が忘れられません」

他にも興味深い話が続き、お客様も私達も熱心に聴き入った。

北村さん、「あ、どうも年をとると話が長くていけません、さ、演奏しましょうね。えーっと・・・、次は花岡のフューチャーでも」
すかさず私、「さつきのリクエストです!」。

「あ、そうだった(お客様笑い)、それやりましょう」
あと10日で89歳、このくらいはあって然り。

北村英治さんとの共演歴、ドラムの八城君が23年、私が18年、互いに以前は演奏に集中してさえいれば良かったが、最近は曲間トークの後やステージ時間(短縮することはないが間違えて延長することがある)、フォローも気を付けている。

と同時に、私自身のフォローにも気を付けてはいるが。