台本1-プロデューサー

昨日「俺のフレンチ横浜」ランチはソロ弾き語り、夕刻はテナーサックスの中江裕気さんと。満席とまでいななかったが、まずまずのお客様。

本日は銀座「俺のやきとり銀座9丁目店」ソロ出演。

 

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台本1-プロデューサー

1995年、40歳、以前よく共演した女性ジャズ歌手から久々に電話をもらった。

最近舞台女優もやっているそうで、あるプロデューサーが「スイングジャズ」のピアニストを探しているからライブにお連れしたいと。


プロデューサーIさんは60代、私の演奏をお聴きになって「来年の舞台をお願いしたい」と。
舞台音楽の経験がないことを言うと、「伴奏音楽でなくスイングジャズそのもので、あなたの演奏がピッタリです」

それならばとお受けすると「あと、出演もお願いしたい」
「えっ?、役者ですか!?」驚きと好奇心両方だったが、役者経験ないことを告げると「セリフは極力少なくします。役柄は若いピアニストのバンドリーダー」
私40歳ですがと言うと「若く見えるから大丈夫」と引く気配なし。
「もう一人若手のクラリネットも欲しいんですけど・・・いますかねぇ?」
Iさんは当時若手のジャズクラリネット奏者が少ないことも承知されていた。

唯一知る竹花くんのことを話すと「その方に連絡をお願いします」

 

突然の役者話に半信半疑だったが、2日ほどしてIさんから資料が届いた。
小説の舞台化で時代は終戦直後、進駐米軍キャンプ厨房にジャズバンド他の人々が集う、少年バンドボーイの目を通して描かれる人間模様と時の流れ。
進駐軍時代のジャズ、だから私なのかと理解した。