華麗なるピアノ

昨日書いた映画「愛情物語」は実在のピアニスト、エディー・デューチン伝記で活躍したのは1930~40年代、ピアノ吹き替えのカーメン・キャバレロ若手時代と重なる。

「ポピュラーピアノ」と呼ばれ、曲目はジャズとほぼ重複するが演奏スタイルが異なる。

クラシックの技巧的フレーズも多く華麗な味わい、メロディー中心でアドリブはあっても味付け程度で短い、セミフォーマルな装いでお洒落なホテルラウンジでカクテルを楽しむイメージ。

「ムードピアノ」「カクテルピアノ」「ラウンジピアノ」とも呼び、コンボ(小編成バンド)からオーケストラバックまで過去多くのレコードが出された。

ロジャー・ウイリアムス、スタンリー・ブラック、リベラーチェ・・・、昭和時代、自宅の四畳半で豪華ホテル気分に浸った人も多かった。

 

今はネット動画も楽しめるが、リベラーチェは50年代~80年代まで活躍、絢爛豪華な衣装と超絶技巧で派手なパフォーマンスはアメリカで人気が高かったそうだ。

カーメン・キャバレロはそんな派手さはないが華麗きらめくピアノ、誠実そうな人柄の印象で日本人気は高く毎年の来日公演に行かれた方も多い。