愛情物語

昨日書いた映画「愛情物語」(1956年)、原題は”The Eddy Duchin Story”で、実在のピアニスト、エディーデューチンの伝記。

ジャズというより「スイートミュージック」と呼ばれるスタイルで、アメリカで1930年代~40年代に活躍した

本人の没後制作された映画で、タイロン・パワーが演じ、奥さん役はキム・ノヴァク、ピアノ吹き替えはカーメン・キャバレロで演奏がたっぷり楽しめる音楽映画だ。

 

テーマ曲”To Love Again”、元はショパンの「ノクターン」で多分映画用にアレンジしたと思うが、デューチン本人も"Time On My Hands"の冒頭で短くノクターンを弾いている録音がある。

後半でデューチンと楽団の演奏する「ブラジル」は圧巻、有名ホテル「ウォルドルフ・アストリア」に社交界の人々が集うシーンは豪華な気分にさせてくれる。

 

”The Waldorf Astoria”は1930年代にマンハッタンの中心部に建てられた高層ホテルで、今も営業している。

かつては大統領や富豪が住み、作曲家のコール・ポーターも晩年暮らして、部屋で愛用したスタンウエイピアノがホテルに保存されているそうだ。

昨年ニューヨークに行った時に少し足を延ばして寄れば良かったのに、と、今は思う。