ハッシャバイ

20代の頃によく演奏した「ハッシャバイ」、サミー・フェイン作曲とされているが、ある日ラジオで原曲がクラシックだと知った。

アンブロワーズ・トマ作曲、「歌劇レーモン」序曲。

 

当時あるバンドのライブでこの曲を演奏、リーダーのトークが「シャンソンの『パリの空の下』をジャズにしました」

出だしのワンフレーズは似ているが全く違う曲。

ステージ降りてリーダーに「原曲はクラシックですよ」と告げると、笑顔で「いや、それは違うよ。シャンソンなんだ」、きっぱり諭す口調に若い私は引き下がった。

 

この曲は旗 輝夫さんも歌われていた、昭和20年代に人気ジャズ歌手となり歌謡曲「あいつ」がヒット。

その後テレビで活躍、私世代だと幼少期にNHKテレビ「おかあさんといっしょ」でご記憶の方も多かろう。

歌手活動も続けられていて、御一緒した折こんな話をされていた。

「デビュー曲が『ハッシャバイ』で、録音のバックコーラスがデビューしたばかりのダークダックスだった。当時バンドもコーラスも同時録音で、私が間違ったら最初からやり直しだから凄いプレッシャーだったよ」

随分長く演奏していないが、ふとあれこれ思い出した。

 

11月ー12月スケジュール