映画と音楽12-キスメット

映画「キスメット」(1955)、古代バグダッドにやって来たある親子、父親の言ったことが偶然現実となり預言者に祭り上げられてゆく、タイトル語源はトルコ語「運命、宿命」。

息子役は当時の若手歌手&俳優のヴィック・ダモン、町で見初めた美しい娘の後を付いて入った屋敷の庭園で歌うのが「ストレンジャー・イン・パラダイス」“Stranger In Paradise”

ブロードウエイ舞台初演の1953年にトニー・ベネットの録音がヒット。

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とにかく魅力的な 冒頭のメロディー、原曲はロシヤの作曲家ボロディンが1869年頃作曲した「ダッタン人の踊り」で、これにオリジナル創作のサビをくっつけたのが「ストレンジャー・イン・パラダイス」。

ボロディン+サビ創作」は後の時代も続く。

 

1965年にベンチャーズが録音した「パラダイス・ア・ゴーゴー」、いかにも時代を感じる邦題で、原題の”Ten Seconds To Heaven”も米ソ宇宙開発時代が偲ばれる、私世代はこれで覚えた人も多い。

20歳そこそこの頃にライブで牧くんという同い年ベーシストとベンチャーズ話で盛り上がり、即席ジャズアレンジで演奏したことがあった。勿論ピアノで、とにかく冒頭のメロディーが演奏したかった。

その後トニー・ベネットの「ストレンジャー・イン・パラダイス」を、映画を、ボロディンの原曲を知った。

2年ほど前にクラシック演奏家とのコラボで初めて原曲を演奏。

 

2006年からJR東海のCM「うましうるわし奈良」で、やはりサビ創作オリジナル曲として使われていて、どこかエキゾチックな夢が広がるようなボロディンメロディーは今も愛される。