昭和芸能

昨日ブログに書いた浅草「常磐座」で大正6年(1917年)上演されたレビュー「女軍出征」は大人気だったそうで、中で歌われた英国曲「ティピラリーへの道」はその後ディキシーランドジャズ定番曲の一つとなった、と、過去ブログに幾度も書いた。

このレビュー演出家の伊庭 孝(いば たかし)、昭和に入ってジャズソング訳詞も手がけ、”Get out and get under the moon”を古代中国の漢詩引用した邦題「月光値千金」としたセンスは見事。

ジャズ古典曲でナットキングコールも録音、英語歌詞「君がひとりぼっちで寂しい時は、月の下に出れば気分も変わるよ」で、日本ではエノケン榎本健一:コメディアン)が「美しい、しぃーとに(人に)出会った時は・・・」とコミカルに歌った。

 

20世紀初頭にジャズは大衆音楽として人気となり、日本の昭和期に江戸大衆文化と融合。

昨日の番組アーカイブに登場する「あきれたボーイズ」、川田晴久浪曲などとジャズを融合、ギターとコーラス交えたお笑いを寄席芸に仕立て、「ボーイズもの」と呼ばれるスタイルを生んだ。

その流れは「灘康二とモダンカンカン」に受け継がれ、寄席登場テーマ曲はジャズ「素敵なあなた」”Bei mir bist du shon”、私の少年期にテレビで楽しんだ。

 

 

1月-2月スケジュール