今月26日に福井県県民ホール「ほっとコンサート」での白井淳夫さんのフルバンドと共演、本日リハーサルがある。
中の1曲が「ロンリーワン」、ナット・キング・コールの録音が知られている。
ジャズとしても知られるが、昭和洋楽として懐かしむ方も多かろう。
似た雰囲気の曲として「ハーレムノクターン」「黒い傷跡のブルース」「青い火影のブルース」他、これらマイナー(短調)のスローナンバは昭和時代「ムード」がキーワードだった。
ムードというのは「夜の大人のネオン街」イメージで男性人気、女性の中には「いやらしい」と好まぬ女性もいらしたが、キング・コールの歌にはいやらしさは微塵もない。
"Lonely One"は孤独でひとりぼっち、英語の歌には"Only One"と対比で登場、酷似していながら真逆の意味が面白い。
失恋ソング"Am I Blue"サビの歌詞、以前は彼女のオンリーワンだったが、今じゃロンリーワンだ。
映画「ラストエンペラー」でジョン・ローンが歌うシーン、清の皇帝を追われた身を重ねた実に上手い使い方。
1929年の曲で時代考証は合っているが、溥儀がジャズソングを歌ったかは分からない。