映画と音楽17-ラストエンペラー

 ジャズの小唄「アム・アイ・ブルー」"Am I Blue"、以前弾き語ったことがある。

♪俺ブルーなんだ、君だってそうなることがあるさ、あの頃の俺は彼女のオンリーワンだった、でも、今は悲しきロンリーワン♪

ハンフリー・ボガード主演映画「脱出」”To Have And Have Not”(1944)でピアニストを演じた作曲家ホーギー・カーマイケル(「スターダスト」で有名)が弾き語りするシーンがあった。

意外なところで映画「ラストエンペラー」(1987)、中国王朝最後の皇帝溥儀(ふぎ)を演じたジョン・ローンも歌っている。

元皇帝がジャズ小唄を歌った流れは忘れたが、映画を見たのが2000年の夏だったことはよく覚えている。

 

 この年の6月に上海のコンサートで初めて中国に行き、それ以前から漠然とあった興味が一気に沸騰、帰国直後に北京への家族旅行を計画。

コンサートにも来てくれた上海在住の友人(日本人)に知らせると「北京に行くなら『ラストエンペラー』を観てから故宮に行くことをおすすめ」と言われて、レンタルビデオで観て歴史本も読んだ。 

紫禁城故宮)の広大な空間、宮殿前広場に官吏が整列するシーンを脳裏に焼き付け、歴史追体験の期待も抱いて天安門から入場。

その城内は世界中からの観光客大混雑、写真を撮ろうにもカメラ前を横切る人を避けながらで描いたイメージと随分違ったが、紫禁城の壮大さと宮殿内部の感動は今も心に残っている。

写真から宮殿は壮大さは伝わり難いがとにかくデカイ、中央は45歳の私。

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