昨日、東京から戻ると富山のベーシスト岡本さんから、6月黒部市の宇奈月でのイベント内容が届いていた。
宇奈月温泉100年周年、銀座画材店「月光荘」オーナーとご当地の縁、それをジャズの歴史にからめる。
おおよその構成をしてくれたので私は因む選曲とトークを考える。
こういった”曰く因縁”付の出演が好きだ。
演奏家は曲を好きになると技術的な練習と同時に、関連知識を得ることでより深い愛情を抱いてレパートリーにしてゆく。
お客様は曲の知識などなく聴いて楽しんでもらうのが演奏家の腕である。
ではあるが、曲のエピソードを知る、或いは土地や人や歴史などストーリー性が絡むことで得る楽しみもあろう。
音楽による感性の楽しみに加えてストーリー性など知的楽しみで、お客様がご自身のイメージを膨らませて心を彩ってくれたら。
東京時代も大切にしてきたことだが、福井帰郷してそのような企画ものが増え演出の熟考を重ねる日々。