ジャズスタンダード曲「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」”My Funny Valentine”
若手の頃はこの時期よく演奏し歌手も歌ったが、今はリクエストも来なくなった。
ヴァレンタインデーもチョコ商戦も変わらずだが、クリスマスに比べシーズン曲として耳にしないのは曲の印象か。
子供時分何かで耳にして随分暗い曲に感じたが、中学時代にテレビで弘田三枝子さんが歌う訳詞テロップで「え、こんな歌なのか!」
『とぼけたヴァレンタイン、あなたは美形でもなく洒落たことも言えない、でもそのままでいてね、あなたといればいつもヴァレンタインデーだから』
1937年、作曲リチャード・ロジャーズ、作詞ロレンツ・ハート、ミュージカル「ベイブス・イン・アームス」に登場する曲。
主役は若者カップルで男性の名前が”Val”(ヴァル)、つまりValetine、Valenteの愛称でヴァレンタインデーにかかるのだろう。
ジャズの有名録音はマイルス・デイビスの演奏、歌ならトランペッターのチェット・ベイカー、どちらも明るい印象はなかろう。
と言いつつも時節柄、今宵出演「シライハウス」(福井市)で弾き語ってみようか。