地名に懐かしさ

昨日は、姪夫婦が「正月に世話になったお礼に」ランチを御馳走してくれるというので、車を西へ走らせて「あきるの市」へ。東京と行ってもこの辺りまで来ると、ゆったりとした自然風景が広がる。

久々に訪れたイタリヤ料理の「SORA」は、若夫婦(と思われる)お二人がやっている小さなお店。いつも予約をして行くが、盛り付けがきれいで美味、料金もリーズナブルなので、ランチタイムはいつも女性の団体がいる。
食事が済んで店を出ると、お二人が外に出て丁寧にあいさつをしてくれる。味の良さに加えたこういう気遣いが「また、来よう」と思わせてくれる。

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「あきるの」は元々漢字で「秋留野」だったが、合併で「あきるの市」になった。私が育った福井県あわら市も、元々「芦原」だったが、隣接する金津町と合併して「あわら市」になった。所謂平成の大合併である。
金津町の方は抵抗があったかと想像するが、「あわら温泉」としての知名度と、かなによるイメージアップということか。

昨年暮れに石川県に仕事に行った折に、駅の待合室で「北陸観光ガイド 各国語」というパフレットがあったので見た。
中韓の言語で、富山、石川、福井の観光地が紹介されていて、中国語を見ると、郷里のあわらは懐かしい「芦原温泉」と表記されていた。

中国語と一口に言っても、台湾や香港では繁体字を使用するので、「あわら」は「蘆原」と表記、これは日本の旧漢字と同じ。
かつて芦原小学校に入学、校章に「蘆」の一文字があった。当時は既に常用漢字として「芦原」であり、小学生の私は「このややこしいものは何だろう」と思った。50年余り前の懐かしい記憶である。