海沿いのロケーションが素晴らしいお店ながら、ずっと雨だった。
ごく簡単なマイクチェックのみで夜7時からライブ開始。
こういう年いち伺うところは”待ってました感”も強く、お客様の熱気がこちらにも伝わる。
第二部で「イエローデイズ」という曲を演奏する時のトーク。
北村さんがジャズピアノの巨人と言われたアールハインズに教えてもらった曲だそうだ。
「アール・ハインズさんと一緒に食事をした時に、『イエローデイズ』って曲を私が知らなかったので、じゃ、書いてやるからと。ペンはあるけど五線紙も何もないんでペーパーナプキンに五線を引いて書いてくれた。
でも、線はヨレヨレでおまけにケチャップのしみだらけで、部屋に戻って自分の五線紙に写して捨てたんです。
そしたら後になって、そんなすごい演奏家の手書きで本人のケッチャップのしみまでついてる、そんなお宝を捨てるなんて、と散々言われました」
2回のステージをお客様大いに喜ばれてお帰りになった。
オーナー、「また来年も是非お願いします!」と。
東京から外房勝浦、片道約2時間をご自身で運転し、1時間2回立ちっぱなしで見事な演奏&見事なトークでお客様を魅了し、また運転して戻る、凄まじい88歳2か月半。