昨日は動画サイトでたまたまベートーベン・ソナタというのをクリックしたら、「月光」が流れ、思わずコメント欄に目が行くと「月光なのに第三楽章が激しくてイメージに合わない」とあった。
子供の頃にベートーベンの伝記本でこの曲が月夜に関連したエピソードを読んで、第三楽章が何故こんなに激しく難しい(演奏技術のこと)のかと思った。
なので、コメントされた方の気持ちはよく分かる。
しかしこの曲、ベートーベンさんは単にソナタとして書いたのに、後年「月光」と呼ばれて月夜のエピソードも付け加えられたらしい。
そんな事情を知らない小学生の頃、ベートーベンの後にドビュッシーの「月の光」を知ると、「この曲の方がお洒落でロマンティックで、よほど月夜を連想させてくれる」などと勝手なことを思ったものだ。
200年余りの時代を経てなお、「月光と言えば」の作品を残したベートーベンさん、生きていたらどう言うだろう。