さしでじっくり

クラリネットの谷口英治さんは、大御所の北村英治さんからも厚い信頼を得る名手中の名手だ。

その谷口さんから来月末のライブを誘われた。
 
共演は随分前からで、北村英治さんグループにおけるゲスト参加や、互いに「俺の」シリーズレギュラー出演者でもあるが、谷口さんと“さしでじっくり”という共演はなかった。
 
それが、今年5月に「俺の」デュオ出演を頂いて、初のさしでじっくり共演となった。

「高浜さんだから、普段やらないようなスイングの小唄をやりましょう」と谷口さん。
 
例えば「A列車で行こう」「テイクファイブ」など一般的にリクエストが多い曲と一味違って、「マンハッタン」「ウイスパリング」など、通好みで派手さはないが味わい深い、「粋な小唄」というわけだ。
 
なので「俺の」の若いお客様に向けて普段選曲しない、そこを谷口さんは迷うことなく「演奏が良ければお客様に通じる」と信じた。
 
結果、若いお客様が聴き入ってくれて熱い拍手、その後の「俺の」デュオ共演でも同様の反応に、我々としても大いに喜びを感じた。→今年5月3日ブログに記載

谷口さんのクラリネットの素晴らしい力、そして、小唄を演奏するピアニストとして私を信頼してくれたことも嬉しい。
 
そんなことがきっかけとなって、来月のライブに至ったのだろう。
 
9月28日(金)「クラヴィーヤ」、JR中央線、阿佐ヶ谷駅南口すぐ。
ジャズの粋な小唄ばかりをお送りします。  クラヴィーヤHP