残暑もおさまって、秋を感じるようになった昨日、銀座「スイング」に北村英治さんライブ出演。
ベース山口雄三さん、ドラム八城邦義さん、ゲスト:トランペット中川善弘さん、トロンボーン中川英二郎さん。
ファーストステージに、北村さん「この3管編成なら」とディキシーナンバー"That's a plenty"、よく取り上げる曲。
次のステージ、後半20分を切った頃に、「メモリーズオブユーのリクエスト頂いてますね、それと『シングシングシング』を続けるとして、その前に何かこう賑やかな・・・」と中川両氏を見る、英二郎さんが「マスクラットランブルなんてどうですか」。
これも有名ディキシーナンバー、私が北村さんと共演開始してしばらくは、この3管編成の時はやっていたが、いつしか全く演奏しなくなった曲。
はたして北村さん、と、すぐに「あ、それやろうか」と。
私も含めて15年近くやっていなかった曲。
通常演奏される多くのジャズ曲は32小節を繰り返してアドリブ展開してゆくので、例え曲を知らなくても何とかなることもあるが、ラグタイム由来のディキシーはアドリブに至るまでにいくつかの構成あり、知らないと何ともならないことがある。
この「マスクラットランブル」もその類だが、そこはベテラン揃い、ブランクもなんのそのでおきまりイントロからきっちり。
15年のブランクと言っても、私の年なら覚えていて当然だが、90歳越えた北村さんの記憶が確かなのは・・・なんて言うと、御本人に「これくらい当たり前だよ」と言われるからよしとこう。
・・・でも、凄い。