ムード

昨日、池袋「ばがぼんど」、ご常連が早い時間から。

正月から連休も明けて静かな夜、ジャズっぽい曲から弾き始めたが、ご常連の年齢も高めなので、その内に往年のポピュラー路線へ。

 

「引き潮」「エストレリータ」「ムーランルージュの歌」「夜霧のしのび逢い」「シェーン」「旅情」「ある恋の物語」・・・、往年のホテルラウンジに流れたムードピアノ、高齢者向けCD通販のような曲目オンパレード。

こういう曲はアドリブ展開もなく1曲が短くかなりの曲数になるが、トークもほぼなく思いつくまま次々。

お客様はムードピアノの連続を楽しんでくれているか退屈か、よく分からないが、何を弾いてもOKな雰囲気に、「あぁ、良い曲だなぁ」と自己満足に浸りつつ。

 

こういう曲をたくさん覚えて弾いていたのはもう40年前のこと。

「ムードピアノ」「ピアノムード」「カクテルピアノ」と呼ばれた演奏、若い頃も好きだったが、当時は「ムード」を感じさせる「間」(ま)や技術は未熟で、「もっと、こういう具合に弾けないか」と四苦八苦だった。

ある程度は”こういう具合””に弾けるようになった今、人前で弾くことがなくなって久しい。

曲を忘れぬためにも貴重な夜だった。

 

1月ー2月スケジュール