低音の魅力2-テレビでレコード

昨日の続きで、ベースの低音を響かせるにはギターアンプでは無理があって、ベース専用アンプが必要になる。

日本の事情をエド山口さんが動画で解説している。

「1960年代初頭は日本にベースアンプがなかったと思う。1965年のベンチャーズの初来日の写真ではベースはギターアンプを使用して、翌66年になって大きなベース用のアンプを使用している」

66年と言えば私も福井で生ベンチャーズ体験をしているが、小4の子供はただ興奮してアンプがどうのなんて記憶はない。

同年ビートルズも初来日していて、武道館映像を見るとポールの後ろにVOXの大きなアンプが見える、これは多分英国から運んだのだろう。

当時、新鋭音響会社VOXがビートルズがビッグになると確信して契約したとか。

 

この4年ほど前、私が小学校に上がる頃に我が家にテレビが登場し、ポータブルレコードプレーヤーも購入した。

高級品のステレオに比べるとポータブルはずっと安価で、小さくて軽くて持ち運び出来て便利だった。しかし低音は全く出なくて安っぽい音だった。

電気屋さんに「プレーヤーをテレビにつなぐと音が良いですよ。プレーヤーは持ち運びできなくなりますけど、どうします?」と言われて接続してもらい、プレーヤーはテレビの上に据え付けとなった。

テレビはスピーカーの大きさと、本体の箱に響くので少しはマシだった。

我が家はずっとレコードをテレビで聴いていた。