欧米のテレビでは昔からアテレコが常識だった。
70年代放映されていた「ソウルトレイン」、エレクトリックギターなのににシールド(アンプに繋ぐコード)もアンプもないから一目瞭然。
1996年のアトランタ五輪の閉会式では、スティービーワンダーが「イマジン」を歌い、大物アーティスト続々登場を興奮して見ていたが、サルサの大物ティト・プエンテが可動式ステージに乗りティンバレス(打楽器)を叩くスティックの動きが音と合ってなくて、「あ、これアテレコか」だった。
2012年ロンドン五輪ではポール・マッカートニーの「ヘイジュード」冒頭で音響トラブル(歌声が聴こえないだったか正確には覚えてない)があった。
当初のアテレコ案をポールが生でやりたいと主張したらしいが、テレビ中継ではあるが、遠いところで起こった瞬間を共有出来た貴重なライブ記憶として残る。
ポールもビートルズ時代の映像はアテレコが多い。
1964年のオランダ公演ではドラムのリンゴが過労で倒れてジミー・ニコルが代演を務めた。
テレビ出演の「のっぽのサリー」はリンゴ演奏のレコード録音にアテレコで、ギターにはアンプなし、ドラムは音と合っておらず、いないはずのピアノも聴こえる。
ユーチューブ→THE BEATLES - Long Tall Sally - Live In Netherlands With Jimmie Nicol
アテレコでないライブ映像では、メロディーのポールの声が小さくてハモるジョンの声が大きいなどバランスの悪いものも多く、当時の音響技術と観客のすさまじい絶叫などで難しかったのだろう。
ジミー・ニコルさん、66年に「ザ・スプートニクス」のドラマーとして来日している。
「霧のカレリヤ」が大ヒットしたスウェーデンのエレキバンド、宇宙服コスチュームでも話題だった。
明日はブログお休みして、明後日また更新します。