中学に上がった頃に7つ上の兄が「ギター貸してやるからコード覚えるといい」と、ガットギターとコードブックを貸してくれた。
コードをC、Am、F、G7と少し覚えたら、兄が「中学生でも分かる英語の歌」と、フォークソング「花はどこへ行った」の歌詞を説明してくれた。
家にはキングストントリオのシングル盤(P.P.Mのもあったかな?)があって、小学生の頃から耳に馴染んではいた。
Where have all the flowers gone,
Long time passing?...
「花はどこへ~少女のもとへ~少女は若い男のもとへ~男は戦場へ~男は墓へ~墓は花のところへ~花はどこへ」とループする歌詞で、各コーラス終わりの「いつになったら学ぶのか」は、戦争のことと教えてくれた。
ベトナム戦争の時代で「反戦フォーク」(プロテストフォークとも呼ばれた)が若者に歌われていたが、この穏やかで素朴な歌がそうだとは意外だった。
しかしながら、中1の私は少しだけ分かった英語の歌詞と、なによりギターで覚えた”C-Am-F-G7”、「循環コード」のパターンに強い興味を覚えた。
歌うジャズピアニスト原点のひとつ。
因みにこの歌、ギターで弾いたのがCだったのでオリジナルキーだと思い込んでいたが、確かめたらB♭だった。