本日、銀座「スイング」出演。クラリネット3名手、谷口英治さん、熊倉未佐子さん、宮脇淳さん、そして、ベース山口雄三さん、ドラム八城邦義さん、3クラサウンドがとても楽しみだ。
ニューカレドニア2-出発
ニューカレドニアは本島と周辺の離島観光で知られるが、ニッケルなど鉱物資源が豊富で明治時代に多くの日本人が移民として渡った。
離島「イル・デ・パン」は仏語で「松の島」、宮城県松島と姉妹都市だ。
3・11東日本大震災でのチャリティー募金が始まり、日系人会の名誉総領事のミシェルさんがジャズフェスで呼べなかった北村英治カルテットに募金を持ち帰ってもらおうと企画、「すぐに来て」ということになった。
バンド仕事というのはリーダーが全てを把握していても、メンバーは「確実に現地へ行って演奏すること」だけで行動するのが普通で、この話の経緯もよく分かっていなかった。
「震災チャリティー」と聞いて「あんな遠くの島の人が何で?こんな混乱の中で本当に行くの?」で、とりあえずバタバタと予定が決まった。
2011年6月22日、震災の影響で人が減った成田空港に、観光局長の白石さん、北村英治カルテットとマネージャーの6名が集合、現地直行便を運航する航空会社エアカランの協力でファーストクラスだった。
東北被災地の惨状とヴィップ待遇の自分、どちらも現実だが、あまりにも大きなギャップが理解できぬまま8時間半のフライトで現地へ飛んだ。
ニューカレドニアのトントゥータ空港は小さくて南国らしくゆる~い雰囲気、車でヌメア市内へ。
市内各所に日本震災支援のポスター、土産店には募金箱、スタッフは揃いのTシャツで日本地図にM9.0とデザインされていた。
小さな島の人々が遠い日本にこんなにも想いを寄せてくれている、涙がにじんだ、認識不足だった己を恥じ、はるばる来た理由がやっと分かった。