山の一軒家

ニューカレドニアは9日間と長かったが、それだけ通常の演奏旅行にはない余暇を頂いた稀なことだった。

各地に行っても観光などの余裕などないのが普通で、宿泊も超一流ホテルから全くそうでもない所まで多様、さすがに野宿だけはないが。

2007年初夏、ベーシストの酒井一郎氏と行った富山県の宿泊もちょっと予想外だった。

水森亜土さんライブ、亜土さんは長野のアトリエから直接移動で日帰り、私たち二人は東京から車一台で上越自動車道経由で富山県へ。

北陸自動車道「砺波」インター降りてカーナビ頼りに街を抜けて山へ、曲がりくねった登り道の途中何か所かの道しるべを確認しながら到着した。

 

古民家を改修した周囲に人家も何もない一軒家。

一階はカフェで、二階の多目的広間でのライブだった。

バスなど公共交通もなくお客様は皆さん車でお越しになり盛況だった。

確か夕方には終えたと思う、打ち上げは地元の山菜などで手厚い接待を受け、亜土さんは8時頃に長野に戻り、私と一郎くんは泊まりなのでのんびりと。

私の郷里福井に住んでらした方との話も盛り上がったが、10人ほどいらした運営スタッフさん、夜9時近くに「私たちは街からの通いですので帰ります。風呂は沸いてますからどうぞ、後はお二人でごゆっくり」

私が「えっ、ここに二人だけですか」と言うと、お一人の男性「はい、こないだ熊が出ました」と、「えーっ!」と驚くと、「へへ、嘘です、安心して下さい。じゃあ、おやすみなさーい」と、全員いなくなった。続く。

 

本日は銀座「俺のイタリアンJAZZ」「俺のやきとり銀座9丁目店」にソロ出演します。