本日、銀座「俺のイタリアンJAZZ」「俺のやきとり銀座9丁目店」にソロ出演します。
言葉18-相性と信頼
ドラマーの八城邦義くんとの出会いでトリオ仕事などお願いするようになったが、ベーシストは定まっておらず数人にお願いしていた。
当時プロ活動をしていたジャズ演奏家の多くがモダンジャズのスタイルで、ディキシーやスイングなど古典を表現出来る人が少なかった。
古典からポップスまで様々に演奏したい私、それは亜土さんの伴奏にも求められることで、この人ならと感じたベーシストが酒井一郎さんだった。
以下、八城氏は「クニ」、酒井氏は「一郎ちゃん」と普段通りの呼び方で書かせてもらう。
クニは名ピアニストの二代目で早口の巻き舌は江戸っ子の典型とも言えるタイプ、片や、一郎ちゃんも東京上野生まれだがおっとりと物静か、この対照的な「山手線の内側」育ちのお二人に地方出身の私は「江戸っ子と言っても様々だなぁ」と、それは今でも感じている。
ジャズは例え言葉が通じない外国人同士でも、ある程度の技量があればスタンダード曲など演奏することは可能だが、個々人の好みやクセが違って当然で、一度や二度なら互いに会う部分だけでなんとかなるが度重なると違う部分をストレスに感じる。
ストレスなく喜びやスリルを共有できる演奏はお客様にも伝わるので、共演者の相性と信頼はとても大切。
続く。