郷里観光案内6-夕暮れ

私は永平寺にも幾度か来ているので奥まで参拝しないが、入口からルール説明の広間近くまで同行した。

鎌倉時代の剛健な建築に感心しながら歩く通路の途中に、怖い形相で邪鬼を踏みつける小ぶりな仏像があって精巧な細工だった。

M夫妻ご主人が顔を近づけて見入って「はー、こら凄いもんやなぁ」と、奥さんを手招きして「な、見てみい、踏んづけられているのわしや、踏んでるのがあんたや、うちらのことよー表してるわぁ」、奥さん「なに言うてんの!」。

(記憶で描いたので正確ではないが、こんな感じ)

f:id:nemannekenarui1955:20200801062505j:plain
大阪人の会話は楽しい。福井も関西文化圏で南の若狭地方は京都と滋賀に隣接し言葉も近いが、私や家内は北の越前地方で、関西言葉を東北イントネーションで話すような独特な方言で、皆さんとの会話は東京言葉に福井&関西ミックス。

 

広間集合の前で私は「後はごゆっくり」と義兄のいる店に戻った。

店もさほど忙しくなかったので店主さんも椅子に掛けて茶飲み話。

1時間ほどして皆が戻ると店のご好意で椅子とお茶、皆さん見ごたえあったと勢いよく話すのを聞いて私も「ああ、良かった」、皆さん駐車の礼にと土産品を買って永平寺を後にした。

私は実家へと落ち着き夫婦2組は大阪へ、演奏の他に郷里を楽しんでもらいたい気持ち一杯でご案内した一日が無事終わった。

おしまい。