昨日紹介した映画「旅愁」(1950)、音楽ディレクターはヴィクター・ヤングでテーマ曲「セプテンバーソング」は1938年にクルト・ワイルが作曲した。
クルト・ワイルはドイツのクラシック作曲家でナチを逃れて米国に移住、ブロードウェイミュージカルなどに多くの作品を残した。
最も知られたのが「マック・ザ・ナイフ」、ボビー・ダーリンやルイ・アームストロングの歌でアメリカンなイメージが強いが、実はドイツ時代の舞台「三文オペラ」の曲で、初演から演じた女優ロッテ・レーニャはワイルの奥様。
この奥様が65歳の時に映画「007危機一発」に出演(現在映画名も「ロシヤより愛をこめて」と併用)。
ボンド役はつい先日他界されたショーン・コネリー、物語はイスタンブールから始まる。
ロッテ・レーニャ扮する犯罪組織スペクターの幹部、ボンドを狙ってロシヤ女性タチアナを接近させるが恋心を抱き作戦失敗、二人はヴェニスへと逃れる。
ホテルで無事任務を終えたボンドが帰国の仕度をしていると部屋の掃除に来たメイドがロッテ・レーニャ、靴から飛び出す猛毒ナイフでボンドを襲うも、あえない最期。
とにかく最初から最後まで凄く怖~いおばさまだった。
スタンダード名曲を残した大作曲家の中で唯一知る奥様がこのイメージというのが、なんとも、申し訳ない。
本日はベーシスト酒井一郎さんとのデュオで、アナウンサー木原早苗さんとのコラボによる「天空の景」、無観客ライブ動画撮影、明日はこのレポでシリーズお休みします。