映画と音楽15-ギター弾きの恋

ウディ・アレンは俳優でジャズクラリネットも演奏するほどのジャズファン、監督作品に「ギター弾きの恋」(1999)がある。

最初観た時ドキュメンタリーかと思ったが、実はそれ風に演出したフィクションだった。

 

1930年代のアメリカ、主人公レイ・エメット(ショーン・ペン)は「俺は天才ギタリストだが世界では2番目、トップはジャンゴだ」。

ジャンゴ・ラインハルトは1930~50年代のフランスで、ジャズにジプシー音楽のエッセンスを加えた独特のスタイルで演奏した実在のギタリスト。

「マニューシュ・ジャズ」と呼ばれ、特徴はドラムがなくツインギターにヴァイオリン、ベースなどの編成、最近このスタイルにこだわった若手演奏も多い。

映画のレイ・エメットは三日月の書き割りセットに座って演奏する派手なパフォーマンスを思いつくが・・・。

 

レイが幾度か弾く曲、「夢のシャボン玉」”I’m Forever Blowing Bubbles”。

映画ではギター演奏のみだったように思うが、歌詞があって

♪私はいつもシャボン玉を吹いてる、お空に飛んではじけて消えて、まるで僕の夢みたい、いつも幸運は隠れてる、あそこかここかと探してる♪

1919年に作られた素朴で可愛らしい歌。

北村英治さんがこの映画を気に入って私に「あれ歌わないか」で、ワルツからスイングのアレンジでよくやった時期がある。

ジャズファンとて知る人は稀な曲だが、お客様に喜ばれてリクエストも頂くようになった。

2008年、三谷幸喜監督の映画「マジックアワー」でも、深津絵里さんがやはり三日月の書き割りに座って歌った。 

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