映画と音楽52-スキャット

本日、銀座「スイング」出演。緊急事態宣言に伴い、17:30開店、18:40開演ワンステージのみですので、お越しの際は時間をお間違えないようお願いします。

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昨日書いたアラン・ドロンで思い出した、映画「冒険者たち」"Les Adventuriers"(1967)。テーマ曲がいかにもサスペンス風で良かった。
ドロンとリノ・バンチュラのフランス2大スター共演に、女性(調べたらジョアンナ・シムカスという女優)も加わった3人が海に沈んだ財宝探し、それを横取りしようとする男たちの襲撃を受けて女性が亡くなる。

残った男二人が水葬にするシーンが忘れられない。
潜水服を着せた女性の亡骸が海の闇へと沈んでゆく映像に、女性スキャットによるバロック風音楽がとても美しかった(イラストはイメージです)。
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このシーンの記憶に「二人の天使」が重なる、いや何か違うぞと思うのだがどうしてもそれが出てきてしまう。
「二人の天使」はやはり女性スキャットで70年代初頭にヒットしてラジオや喫茶店などでよく耳にして、確かあれもフランスの曲だった。
ユーチューブで確認したら似ているが全く違う曲、記憶は時にすり替わることがある、逐一確認しないと。

 

この前年、66年のフランス映画「男と女」、フランシス・レイのテーマ曲がやはり♪ダバダバダ♪のスキャットでヒットした。
駆け出し時分は「ちょっと前のヒット曲」としてホテルなどでよく演奏した。
30代後半になるとナツメロに感じて演奏しなくなったが、50代の終わる頃に若手の方が取り上げていたので再び演奏するようになった。
20代とおぼしき女性客から「おしゃれな曲ですね」と言われ、半世紀余り経っても色あせない曲の素晴らしさを改めて知った。

 

歌詞のない歌スキャット、ジャズのサッチモルイ・アームストロング)がレコーディングで歌詞を忘れて即興で歌ったのが最初と言われている。