映画と音楽84-レジェンド

「ブラッドファーザー」"Blood Father"(2016)、フランス制作だが舞台はアメリカ。

メル・ギブソン演じる主人公は街外れのトレーラーハウスに住み、行方不明だった17歳の娘が突然現れる。
持って来たクラリネットでワンフレーズ吹いて「パパの好きな曲よ」、クスリをやっていて音がよれて父は分からない、「パパが好きだったハンク・ウイリアムスよ」と、もう一度吹く。
私、あぁ"Your Cheatin' Heart"か、だった。邦題「偽りの心」。
悪い仲間に追われている娘を父が命がけで守るアクションもの。

 

メル・ギブソンの年齢を調べたら私とほぼ同世代。ハンク・ウイリアムスが活躍したのは40~50年代初頭だが、私が好きになったのは中高時代。

レコードの解説に『伝記映画「ハンク・ウイリアムス物語/偽りの心」で、コンサートに向かう車中で死亡、待っていた客に告げられて「アイ・ソウ・ザ・ライト」大合唱となるラストシーン』、この映画観たいと思った。

その思いから50年近く経って還暦過ぎた頃ユーチューブで。
1965年制作のカラー作品、歌の吹き替えは息子のハンク・ウイリアムスJr。
ハンク少年時代、近所の黒人からブルースを教わり自身の音楽に取り入れる。
落馬事故の後遺症に悩み鎮痛剤と過度の飲酒が引き金となってあのラストシーン、29歳で早世。

 

今なおレジェンドとして2015年にリメイク、米映画「アイ・ソウ・ザ・ライト」"I Saw The Light"、英国俳優トム・ヒドルトンでハンク役を演じ自ら歌った。

公開を知らず後でネットであれこれ、主演のトムさん、カントリー音楽の中心地テネシー州ナッシュビルに滞在して歌の修練をしたそうだ。

と言えば・・・明日に続く。