一昨日ブログにピアノ協奏曲「黄河」の感動話、クライマックスは第四楽章に登場するメロディー、少年期に聴いたラジオ「北京放送」で紹介されよく知っていた。
何年も後にこのメロディーが「東方紅」という歌曲で、昇る太陽を毛沢東になぞらえた思想的な歌詞と知った。
25年ほど前だったかに知人が中国の露店で買ったとライターを見せてくれた。
毛沢東の写真が印刷されていて蓋を置けるとチープな電子音でメロディーが流れる、私が「あら、東方紅」と言うと知人は曲を知っていることに驚いた。
2000年に北京を旅して帰国の朝、タクシーで天安門前通過すると正面に昇る太陽、思わず〽トーンファンホ~ン(東方紅)と歌うと運転手、〽ターイヤンホ~ン(太陽紅)と続くフレーズを歌い互いに笑った。
「北京放送」は文革プロパガンダだったが、政治思想を全く理解出来ぬ無知な音楽少年だった私、ただ懐かしさのみ残る。